12月11日(日)に町づくりアイデア合宿、事業案の最終発表会を実施しました。
参加者はこれまで、オンラインでの事前研修・宇治市での合宿・合宿後のチーム活動を通じて、
何度も、事業を行う目的・地域の課題・それを解決できる手段を考え、思考を深めながら事業を考案してきました。
事業考案をするのが初めての人がほとんどで、参加者は、目的がなかなか定まらなかったり、
事業収益をどのように得るのかを考えるのが難しかったりと、沢山の壁に当たってきました。
それでも最後まで諦めず、「地域の課題を解決できる事業の考案」に取り組み、最終日には実現可能性の高い案やユニークな案が出ました。
チームから出た案を一部紹介します。
①高齢者が紙抄き体験を行うことで認知症を予防できる場をつくる
背景:宇治市も含めて全国的に、高齢者の中で認知症患者が増加傾向にある。そのため、自分たちが提供できる紙抄き体験を用いて、高齢者の認知症予防ができたら良いのではないかと考えた。
事業:宇治市内の、お茶を廃棄する企業から廃棄予定の茶をもらい、高齢者が紙抄きを行う。その紙を包装紙として販売し、茶を有効活用する。高齢者に包装紙を作成してもらうことで、認知症予防に繋げる。
②学生の起業を支援する 学生活動支援コンソーシアム
背景:起業をしたいと思う学生はいるものの、実際に行動に移す学生は少ない。その理由には、経験や環境、情報不足が関係している。
事業:学生の「やってみたい」を支援し、実際に行動を起こせるように経験や環境、情報不足を包括的にサポート、自ら行動できる環境を作り、その輪を宇治市だけでなく他の地域と連携しながら行なっていく。
また、各チームの事業案の発表ごとに、参加者やメンターからの質疑応答の時間がありました。
そこでは、
・初期費用はいくらかかる予定か?
・課題解決の手段は、洗い出すことでなぜこの手段が良いのかを言えるようになる。
・是非、事業化して下さい!最初は単発イベントで行うとか、小さく始めて徐々に改善しながら大きくしていくと良い。アイデアは実行されて初めて意味がある
といった、質問やアドバイスがありました。発表から1週間が経ったいま、7つの発表のうち4チームが、事業案の統合も含めて実現に向けて動き始めています。
今回も高い満足度を得て、町づくりアイデア合宿を無事終了することができました。今後も開催していきますので、プログラムの今後の案内をご希望される方は、こちらからご登録下さい。
プログラム終了後の参加者の声を一部ご紹介します。
・今回のプログラムで、話し合いや調べる時間を仕事をしながらでも捻出できた点や、ここ2年の中で自分が一番生き生きとしている点から、社会人をしながらも今すぐ事業実現にむけて行動できることを実感しました。今回のプログラムが楽しかった・刺激的だったで終わらないように、熱が冷めないうちに次の行動を起こしていきます。
・3週間大変ではありましたがとても楽しかったです。いろいろなことを学び、いろいろな人と出会い、刺激のある充実した合宿でした。
・様々な価値観を持った人の集まりで、自分の考え方や人生について考えるよい機会になりました。